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予定転記をゼロに。Googleカレンダーのダブルブッキングを防ぐ方法

📖 約5分で読める 2026.06.15
2つのGoogleカレンダー間で予定ありを自動同期するイメージ

仕事用や個人用、予約受付用など、複数のGoogleカレンダーを使っていると、片方の予定をもう片方へ転記する作業が発生します。

転記を忘れると、すでに予定が入っている時間に別の予約を受け付けてしまい、ダブルブッキングにつながります。

そこで、カレンダーAに予定を登録すると、カレンダーBの同じ時間帯へ「予定あり」だけを自動登録する仕組みを作りました。

予定の内容を公開せず、空いていない時間だけを反映できます。毎回の転記作業と登録漏れを同時に減らせる方法です。

この仕組みで解決できること

複数のカレンダーを使い分けていると、それぞれのカレンダーだけを見ても、本当の空き時間が分かりません。

たとえば、カレンダーAに仕事の予定が入っていても、予約受付用のカレンダーBが空いていれば、その時間に新しい予約が入る可能性があります。

しかし、仕事の予定名や参加者、会議URLなどを、別のカレンダーへそのまま表示したくない場合もあります。

今回の仕組みでは、カレンダーBに表示するタイトルを「予定あり」に統一します。予定の詳細を隠したまま、利用できない時間だけを共有できます。

得られるメリット

  • カレンダー間の転記作業を自動化できる
  • 予定の登録漏れを防げる
  • ダブルブッキングを防止できる
  • 予定名や参加者などの詳細を公開せずに済む
  • 同じ日時の「予定あり」がある場合は重複登録しない

年間約20時間の時短

これまで、カレンダーBへの予定登録を月100件ほど手作業で行っていました。

1件の確認と転記に約1分かかると仮定すると、時短効果は次のようになります。

100件 × 1分 = 月100分
月100分 × 12か月 = 年間1,200分
年間1,200分 ÷ 60分 = 年間約20時間

月間では約1時間40分、年間では約20時間の削減が見込めます。

月100件は実際の件数ですが、1件1分は概算です。確認や修正に時間がかかっていた場合は、削減効果がさらに大きくなります。

導入した仕組み

今回使用したのは、Googleの自動化サービスであるGoogle Apps Scriptです。

カレンダーAの変更を検知し、同じ開始日時と終了日時の予定がカレンダーBに存在するかを確認します。

同じ日時の「予定あり」が存在しない場合だけ、カレンダーBへ新しい予定を登録します。

  1. カレンダーAに予定を登録する
  2. Google Apps Scriptが変更を検知する
  3. カレンダーBの同じ時間帯を確認する
  4. 「予定あり」がなければ自動登録する
  5. すでに存在する場合は追加しない

カレンダーAの件名、説明、参加者、Google MeetのURLなどはコピーしません。

設定・導入手順

1. 2つのカレンダーIDを確認する

Googleカレンダーの「設定と共有」を開き、「カレンダーの統合」に表示されるカレンダーIDを確認します。

同期元となるカレンダーAと、同期先となるカレンダーBの両方が必要です。

2. Google Apps Scriptを作成する

Google Apps Scriptで新しいプロジェクトを作成し、カレンダー同期用のコードを登録します。

コード内には、カレンダーAとカレンダーBのID、同期先に表示する「予定あり」というタイトルを設定します。

3. Google Calendar APIを追加する

Apps Scriptの左側にある「サービス」の追加画面から、Google Calendar APIを追加します。

この設定を行わないと、「Calendar is not defined」というエラーが発生します。

4. 自動実行トリガーを設定する

カレンダーAが変更されたときに同期処理を実行するトリガーを設定します。

取りこぼしを防ぐため、一定時間ごとに同期する時間指定トリガーも併用します。

動作確認

  1. カレンダーAにテスト予定を登録する
  2. 数分待ってカレンダーBを確認する
  3. 同じ日時に「予定あり」が登録されていることを確認する
  4. 同じ日時に重複して作成されないことを確認する

カレンダーBに同じ開始日時と終了日時の「予定あり」が存在する場合、新しい予定は追加されません。

注意点

  • 実行するGoogleアカウントには、カレンダーAの閲覧権限が必要です
  • カレンダーBには、予定を変更できる権限が必要です
  • Google Calendar APIの追加が必要です
  • 一部だけ時間が重なる予定は、同じ日時とは判定されません
  • タイトルが異なる予定だけが存在する場合は「予定あり」が追加されます

まとめ

Google Apps Scriptを使えば、複数のGoogleカレンダー間で行っていた予定の転記を自動化できます。

カレンダーBには「予定あり」だけを表示するため、予定の詳細を公開せずにダブルブッキングを防げます。

月100件を転記している場合、年間約20時間の時短が見込めます。転記作業だけでなく、登録漏れや予定の重複を防げる点も大きなメリットです。